2016年12月29日木曜日

3"本"勝負【伊藤大介】

ウィンターキャンプ、大会も終了し、選手たちは振り返り中(サッカーノートを使って)、僕も同じように振り返りをします。

今回のキャンプ、3"本"勝負というテーマで短い時間でしたが時間を過ごしました。

【 本気 ・ 基本 ・ 本音 】

いかなる場面でも、この3つの"本"をキーワードに思考・行動するように心がけました。

試合結果については、非常に残念で悔しい試合ばかりでしたが、選手たちは今ある力を出し切りよく戦っていたと思います。
しかし、よく戦った中での結果だからこそ、この現実としっかりと向き合っていく必要がありますし、そこを乗り越えなければ、みんなで設定した2017年の目標を達成することができません。


● 本気
①目標を具体的に定めることが「本気」への第一歩。(目標を定めると、脳がそのシーンを見つけてくれる)
②自己防衛意識をなくし、現状に正面から向き合うこと。(目標を達成するための適切な課題を自分自身へ向ける)
③自虐的ではなく、自責的に。(簡単に投げ出したり、諦めたりせずに、最後の1分1秒まで、目標達成の方法を考え抜く)

センターバックで出場していた選手は一度相手にやられたケースを十分に意識して試合に臨み、1対1の局面において成長を見せていました。
中盤の中央で出場していた選手は、成功(勝利、ゴール)のために献身的な動きを厭わず、その中でも自分ができることを増やすためのチャレンジを続け、最後まで戦い抜いていました。
本気で戦っているからこそ、悔しさがあり、しかしながら勇気を持って自分と向き合いながら改善に向けての意識付けができていました。

● 基本
①どちらにでも進むことが出来るように準備をすること(起床、行動、トラップ、、、時間と思考の余裕を作る)
②生活面、ピッチ上、いたるところで整頓されていること(道具、動作、、、基本が整頓されている状態を作り、いかなる局面にも丁寧に対応できるように)
③フィジカルコンディションも万全に(身体がベースです。食事、睡眠、身体のケア、、、基本作りを怠らずに)

朝の試合にめっぽう弱いある選手は、早起きをして、身体を目覚めさせるという準備を怠らずに試合に入った結果、自身のパフォーマンスがいつも以上に良かったことを体感していました。
ある選手は試合中に「トラップ」をしようという言葉に意識が向き、それまでの混乱したプレーが嘘のように落ち着いたプレーを見せ、チャンスを作り出していました。
もっと良くしたいと考えている時、うまくいかない時、そういう時こそ基本に立ち返ることの大切さを感じたと思います。

● 本音
①本音を隠したままでは、本気を伝えることはできない = 本音を隠している時点で、本気ではない。
②「勝利」と「成長」のために、聞き耳が痛いこと、自分自身へも跳ね返ってくるであろうとも、本心の言葉を伝える。
③自分をさらけ出すことで、相手にもオープンになってもらう(お互いを知るために必要なこと)

ある選手が、味方のチャンスシーンに大声で「いけー!」と叫んで味方の背中を押していました。
ある選手は、相手の非紳士的なプレーに対して心の底から苛立ちを言葉と態度で示していました(これが良いものかどうかは別として)。
ある少年は、堂々とした姿で「ヘイ!ヘイ!」と要求を繰り返し、徐々に仲間の信頼と興味を勝ち取っていました。
全て本気だからこそ起こったアクションだと思いますし、それが本人だけでなく、チームにとってプラスに働いたと思います。

このように技術的な部分でないところ、しかし技術を発揮する上で重要な土台となる心の部分を少しずつ少しずつ鍛えていくことで、彼らの持っている可能性を引き出したいと考えています。

もちろん他にも様々な考え方ができると思いますが、具体的にこのような考え方で3"本"を解釈し、2日間を過ごしました。
まだまだ浸透しているとは言い難い状態ではありますが、これらが日常になるためのキッカケ・気づきに繋がる2日間になったことは間違いありません。

一進一退という言葉がピッタリの成長曲線を描いている2年生、もう数ヶ月後には3年生となり、AFCの選手として活動する時間も1年となります。
これからは緩やかな曲線ではなく、右肩上がりの成長を目指し、3"本"勝負を継続してほしいと思います。

2016年はめちゃくちゃ悔しい終わり方をしました。
2017年、ここからが本番。来年の主役はオレたちAFC茅ヶ崎の1期生だと自覚して活動していきましょう!


伊藤 大介

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